<<戻る

CGイラストコンテスト特設

CG講座


  さてイラストコンテストですが、礼門さんやREさんに任せっきりというのも、なんなので

私も少々支援する事にします。

果たして私がやって価値があるのか疑問ですが、CG講座です。

私がよくやる練習方法を紹介してみますね。 もちろん初心者向け。

よく似た事を以前も書きましたが、もう少し丁寧に。

ジャンル的には「厚塗り」になるんでしょうか。

一応は、レイヤーの事などを既に知っている人向けです。

ツールは「SAI」です。

 

 

 まず、どっかから写真を拾ってきます。


著作権者様が分かりませんが、以前に拾った写真。
どこで拾ったかは忘れました。
これを元にして、漫画調の絵にしてみます。

ちなみに、SAI はJPEGを開けないので、なんとかしましょう。
私はフォトショップでJPEGを開き、フォトショップファイルにしてからSAI でやります。

*写真にも著作権がある場合がほとんどです。あんまり似せた絵を公開すると
厳密には著作権に引っかかる事がありえます。個人で練習などの場合は問題は
ないです。ただし、実物を見ずに人を描くことは非常に難しく、プロでも写真を集めて
参考にしている場合が多いそうです。ポーズに著作権が認められたケースは、
私は聞いた事がありませんので、積極的に取り入れるべきだと思います。

 

 


適当に線画を描き始めます。トレースしても良いでありましょう。 でも作品として
発表する場合、トレースは卑怯という意見もあったかも。
ちなみに、3000x3000ピクセルで、開始してます。(パソコンのメモリは1G積んでます)

*トレースとは、この場合レイヤーを利用して線をなぞって描く事です。

 

 


だんだんと線画をはっきりさせていきます。
レイヤーを新しく作ってペン入れ作業をする人が多いようですが、
私は下書きを修正して線画を完成させる事が多いです。
とても面倒な作業です。

 

 


でかい!!線をペンと消しゴムを交互に使いまくり、綺麗にしている図。表示を200%〜300%に拡大して作業することが多いです。感じが伝わるように、あえて原寸で貼りました。
右足の太ももを修正中。線は太い部分と細い部分が出来るようにすると見栄えが良いと思います。線の太さが均一の人もいますが少数派のようです。
もちろん後で縮小するので、あまり厳密に綺麗にしなくても誤魔化せます。縮小万歳。

*「SAI」はツールに自由にショートカットを割り当てられます。ツールを右クリックで設定項目が出てきます。
私は「マーカー」に「Z」キー、「消しゴム」に「X」キーを割り当てて、左手を常にZとXに置いて、素早く
切り替えて作業を進めています。

 

 


カキカキカキカキカキ・・・・・・・・・だんだん線が確定してきました。
本当に面倒ですねー。

 

 


顔は漫画調にしました。カキカキカカキ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


とりあえず、線画はこんなものかなー。
バックのレイヤーに適当な色をべた塗りします。

 

 


またでかい!!横にさっきの写真を置きます。そして、写真から色を拾って、適当に乗せていきます。初心者が色を自分で作るのは難しいですが、写真から取ったら簡単ですよー。
もちろん色は別レイヤーです。「肌の色」というレイヤーを新しく作ってます。

 

 


ベタベタベタベタ・・・・・・・・・ひたすら色を拾って乗せる。
見た目が汚いですが、気にせず乗せまくり。白も塗りますよ。

 

 

さて、ここで私が使っているペンに注目して下され。水彩筆というのを使っています。この筆で色を伸ばして、グラデーションにしていきます。
伸ばす部分に近い色をスポイトツールで選択して、ひたすら伸ばします。時に強い筆圧で、時に弱い筆圧で、頑張って伸ばします。
それと、レイヤーは部分部分で分けた方がやりやすいかも。レイヤーをいくつ使っているかも参考になれば良いと思います。

レイヤーの順序は線画を一番上に持ってきて、色塗り用のレイヤーはもちろん手前にあるものほど上に持ってきます。
服を着てる人物ならば、肌を塗るレイヤーが一番下に来るわけです。 そうすると色のはみ出しを比較的気にせず描けますよ。

 

 


ひたすら伸ばして、違和感がなくなりますように。この時点でも写真から色を拾う事はあります。


色が全然違う部分でレイヤーを分けてないと、色の境界が混ざって困ります。レイヤーは分けましょう。
脚とスカートとか、顔と髪とかは分けないと塗りにくいです。

この色の塗り方で、あんまり気合を入れすぎて手数を多くすると、泥沼にはまる事があります。
使う色を少なめにしようと意識するくらいで良いのかも。よく分かりませんけど。

 

 


今回はこれで完成とするかなー。まだまだ荒い部分もありますが、まあいいか。

*黒い線画をほとんどそのまま残しています。線も透明部分の保護機能などを使って色を塗る人も多く、
そうすると写真により近くなります。でも漫画調の顔と整合が取れなくなりそうで怖い気もします。
そのあたりは好みの問題でもあるので、色々試して下さいね。

足の色が濃かったので、ちょっと明度を上げて薄くして、彩度も少し上げました。
パソコンはこれが出来るから有難いです。

顔の色塗りは髪の影と、頬をちょっと赤くしただけです。
顔に影のグラデーションは下手がやると滅茶苦茶になるので、私は
しません。 顔をベタ塗りで済ます人は結構多いので、色々見て回って参考にして
自分にあう塗り方を探してみると良いです。

これで3時間くらいかかったでしょうか。
GTYのキャラ絵は見本なしで、線をもっともっと丁寧に描くので、下手したら時間は10倍かかります。
私は描くのが遅い方だと思います。

何か質問でもあれば、どうぞ気軽にメールや掲示板で聞いて下さいね。私で良ければ。


<<戻る